かがみの孤城 感想(ネタバレあり)
まずは基本的なデータです。
ポプラ社 ISBN 978-4-591-15332-1
少し前、人気だと言うことで買ってみました。読み終わるまで4日くらいでした。
この本、あらすじとしては不登校の子ども達が鏡からいけるお城に集められて願いの叶う部屋を探す...みたいな感じです。
ただ、序盤から終盤まで基本的に鍵を探しません。
皆仲良くお城で過ごすだけ。そのうちに皆同じ地区に住んでる事が分かりますが、実は時代が違うので会うことが出来ません。
その後も色々と細かいことはありますが最終日、1人の女の子がルールを破ったために主人公が助けに行き、見事願いの部屋を発見。助けられた女の子が主人公のところに来ていた不登校の子どものための施設の職員だった。
という流れがあるわけですが、願いを叶えると記憶が消えると言う縛りのため、残念ながらお互いに分かりません。
1人だけ男の子が記憶残ってるっぽい描写がありましたがあれはきっと狼さまの弟だったからな気がします。
上記の通り、基本的には様々な理由により不登校の子達がお城に集められて雑談やらなんやらをしてるシーンが大半を占めます。謎解き的な部分と言おうか鍵に関しては本当に最後まで動きがない。
最後も皆が狼にやられてからようやく動き出す感じです。
ただ、それが逆にいいのかもという感じ。
それというのも、皆叶えたい願いがあるわけじゃない、でも記憶を無くしたくないという中で自分の願いを優先するか、否かというところにいて、最後は仲間のしたことで皆が死に、それを主人公が助けに行くという流れを作れているからです。
日常があり、体を張ってでも助けたいという行動に無理がありませんでした。
割と人気だから読もうと思った私みたいな人間も非常に面白いと思えた本でした。
今度は読んだことのない辻村深月さんの本を読んでみようかな、と思います。
まとめ
オススメ度4(MAX5)
後半に行くにつれ物語が急加速していくので、最初ちょっとだるいなと思ってもせめて半分くらいまでは読んで欲しい本でした。